
小さな不満や悩みも積み重なると大きなストレスになるため、「仕事がつらい」「しんどい」と感じた時点で立ち止まることが大切です。
仕事を頑張ることは素晴らしいことですが、中には自分のストレス状態に気づかず頑張り続けてしまう人もいます。
以下は「ストレスのサイン」です。
頑張りすぎて精神的に参ってしまう前に、自分にストレスのサインが現れていないかチェックしてみましょう。
不安や緊張が強くなる、イライラする、怒りっぽくなる
些細なことで驚いたり、突然泣き出したりする
気分が落ち込む、やる気が出ない
人付き合いが面倒になり、避けるようになる
肩こり、頭痛、腹痛、腰痛などの痛みがある
寝つきが悪い、夜中や朝方に目が覚めてしまう
食欲不振で食べられない、または逆に食べ過ぎてしまう
下痢や便秘
めまいや耳鳴り
仕事に前向きになれない理由がわかったところで、その問題を解決するためにできることを見ていきましょう。
ここでは、『辛い』という原因を「仕事」「自分」「環境」の3つに分け、それぞれに対する対処法をご紹介します。
「仕事」が原因で辛いという方は、考え方を変えてみてはいかがでしょうか。
「仕事の内容がつらい」「仕事量が多い」「責任が重い」など、仕事が原因の場合は、仕事に対する姿勢や仕事の捉え方を変えてみましょう。
「仕事だから仕方なくやっている」「上司にやらされている」という感覚では、自発的な行動ではなく、受動的に行動していることになります。
そのため、ネガティブな思考になりやすく、余計に仕事の辛さを感じることになります。
また、「絶対にやらなければならない」など、必要以上に義務感を持つことも、ネガティブな方向に気持ちが向いてしまう原因です。
そんなときは、以下のように「受け身」から「自発的」に考え方を変え、前向きな目標を立てるようにしましょう。
この仕事で経験を積みたい
仕事を通じて〇〇と関わりたい
自分の成長につながる
自分のためになる
など、ポジティブな考え方に設定すれば、仕事へのやりがいを感じることができるはずです。
仕事を前向きにとらえることができれば、精神的なストレスの軽減にもつながります。
「自分」のせいで仕事に行くのが辛いなら、自分にできることに目を向けてみてください。
「仕事が嫌だ」「今の仕事が嫌いだ」という理由で会社に行くのが辛いのであれば、「好きなこと」「嫌いなこと」ではなく、「自分にできること」に目を向けてみてください。
このような悩みをお持ちの方は、「好きなことを仕事にしたい」という仕事観を持っている可能性があります。
たしかに世の中には好きなことを仕事にしている人はいますが、誰もがそんな仕事に就けるわけではありません。
仮に見つかったとしても、生活できるだけのお金を稼げるかどうかは別の話です。
仕事を好き嫌いで考えるのはやめて、以下のように、自分ができること、得意なことに目を向けてみましょう。
数字や計算が得意で、データをまとめるのが早い
パソコン作業が得意で、人に教えることができる
コミュニケーション能力が高く、人の話を聞いたり相談したりすることが多い
など、どんな成果を出しているのかがわかると、「誰かの役に立っている」と実感できるようになります。
自己肯定感が高まり、自分に自信が持てれば、仕事に対する姿勢も前向きになります。
また、仕事を通じて何を学びたいのか、将来何をしたいのかに焦点を当てるのもおすすめです。
ポイントは、大きな目標を立てたら、その目標を達成するために必要な小さな目標を細かく設定することです。
小さな目標でもクリアできれば、日々の達成感を味わうことができます。
自分の中に成長を感じることができれば、仕事へのモチベーションも徐々に上がっていくはずです。
「環境」が原因で会社に行きづらくなったら、上司に相談しましょう。
上司が怖い、苦手なメンバーがいる、周囲からのサポートがないなど、職場環境にストレスを感じる要因はさまざまです。
これらの問題に自分ひとりで対処するのは限界があるので、人事部などの適切な部署や直属の上司に相談し、一緒に対処方法を考えてもらうとよいでしょう。
また、これらの問題に対処するための行動を起こすとともに、その前提として、2つのポイントを押さえておくことが必要です。
「役割期待」を持たない
さまざまな考え方や価値観を持った人がいることを理解する
「役割期待」とは、「〇〇の仕事と言えば、これくらいやってくれるだろう」「いつもやってくれているから、今日も言わなくてもやってくれるだろう」といった、相手の勝手な思い込みを指します。
仕事だけでなく、家族や友人に対しても、一方的に期待していることはないでしょうか。
相手が自分の期待通りに動いてくれれば問題ないのですが、そうでない場合、がっかりしたり、不満を感じたりすることがあります。
そもそも人は役割期待を持っていないことを意識し、さまざまな考え方を持つ人がいることを理解することが大切です。