
今の仕事を辞めたいと思っても、会社にはなかなか言い出せないものです。
20代、30代、40代など年齢的に仕事を辞めたいけど、この先どうしたらいいかわからない、配偶者や両親など家族に仕事を辞めたいことを伝えるのが怖い、などの悩みを抱えている人は多いです。
職場の人間関係や家族の問題など、「仕事を辞めたい」と言えない理由は人それぞれですが、なんとか前に進みたいと考えているようです。
仕事を辞めたいと思った時のことや、家族に仕事を辞めたいとうまく伝えるにはどうすれば良いのでしょうか?
また、本当に今の仕事を辞めるべきなのか、退職前に考えておくべきことは何か、退職前に考えておくべきこともあります。
仕事を辞めたいけど言えない理由は人それぞれあります。
「まだ20代、30代だけど、疲れたから仕事を辞めたい」「いい会社だけど、人間関係が嫌で辞めたい」など、感じることは様々でしょう。
まずは、辞めたいと言えない主な理由とその対処法を考えましょう。
多くの人が「辞めたい」と言えない主な理由は、以下の通りです。
・職場の人員が不足している
・職場の人間関係を悪化させたくない
・会社や上司が無理に引き留めるから
・家族が反対している
真面目で責任感の強い人ほど、「仕事を辞めたいけど、人手不足だし、私が辞めたら後が大変」と思って、仕事を辞めたいという意思表示をしづらいものです。
ただ、そもそも会社が人手不足なのは、あなたのせいではありません。
人手不足を解消する方法を考えるのは会社の経営陣であり、あなた一人が我慢しても状況は変わりません。
それに、あなたがいなくなっても仕事は続くのです。
「退職を知られると、職場の人間関係が悪化するのでは......」と、ストレスを抱えている人は少なくありません。
確かに、退職を考えている人に対して、周囲が冷たい態度をとることはよくあることです。
しかし、これも他人に気を使い、自分の意志を封印しているに過ぎません。
そのままでは、ストレスを感じるだけで、退職の意思は変わりません。
同僚にはギリギリまで辞めることを知らせず、上司にだけ伝えるようにしましょう。
そしてできれば、あなたの仕事の影響を受ける人以外には内緒にしておいてもらうようにお願いしましょう。
上司から「仕事を辞めるな」「今さら辞められない」「仕事を辞めたいなんて甘えだ」「他に行っても同じだろう」と言われても落ち込まないで下さい。
そもそも法律では、従業員が退職の意思表示をしたときから14日を経過すると労働契約が終了することになっています。
止められたら居なければいけないという決まりはありません。
退職を決意したのであれば、自分の気持ちを大切にし、はっきりと伝えることが必要です。
退職の理由を明確に述べないと、考え直す余地があるとみなされ、引き止められる可能性が高いです。
引き止められないためには、家庭の事情やスキルアップのためなど、「どうしようもない理由」や「前向きな理由」がおすすめです。
ただし、「結婚する」「家業を継ぐ」などの嘘は、バレたときに信用を失いますのでやめましょう。
また、「給料が足りない」「やりたい仕事をさせてもらえない」など、会社に対する不満もNGです。
会社や上司から「昇進させるから考え直してくれ」「うちにいれば、希望する部署に異動させる」と反感を買ったり、引き止められたりする可能性があります。
上司に引き止められるということは、「それだけ優秀だからだ」と考える人もいますが、必ずしもそうとは限りません。
部下が辞めると、上司にとっては「管理不行き届き」など低評価の材料になります。
自分の保身のために引き留め、退職届を受理してくれないケースもあります。
上司に脅され、どうしても仕事を辞められない場合は、誰かに相談することも選択肢のひとつと心得ておきましょう。
上司の脅しで辞めさせないというのは、「パワハラ」にあたる可能性が大きいです。
もしそれが怖いなら、退職代行サービスを使うという手もあります。
会社ではなく、家族が辞めてほしくないと思っていることが確実な場合や、すでに止められている場合は、無理に辞めないようにしましょう。
いくら「仕事が嫌になったから辞めたい」「ストレスが限界だ」と思っても、家族との信頼関係が崩れることは、会社との信頼関係が崩れることよりもダメージが大きいのです。
「なぜ仕事を辞めたいのか」「どういう状況なのか」を説明し、理解・納得してもらうことが大切です。
家族があなたの仕事の大変さを理解してくれない場合は、転職のメリットを伝えて説得するのも一つの方法です。
給料が上がる、残業が減って家族と過ごす時間が増えるなどのメリットがあれば、納得してくれる可能性があります。
あきらめずに根気よく説得してください。
仕事を辞めたいと伝えるのは勇気がいることかもしれません。
しかし、自分の中ですでに結論が出ていて、いずれ辞める日が来るのであれば、思い切って伝えましょう。
仕事を辞めた人の「会社に言った辞めた理由」と「実際に辞めた理由」をまとめました。
実際に伝えた「会社を辞めたい理由」は以下の通りです。
個人的な理由
家庭の事情
結婚に伴う転勤
通勤時間が長くて大変
精神的な負担
というように、会社を辞める理由は、それほど明確ではないようです。
一方、会社を辞めた理由で最も多かったのは以下の通りです。
悪口が多いストレスフルな職場だった
職場でいじめにあっていた
上司が無能だった
正社員より派遣社員の方が仕事を多く任されていた
ストレスがたまって疲れてしまった
時間が不規則な仕事で体力的に無理だった
今の仕事に向いていないと思った
会社に将来性を見いだせなかった
「仕事を辞めたいけど言い出せない」という人は、まだ決心がつかず、退職や転職に不安や迷いがあるのではないでしょうか。
退職を決意する前に、自分がどうしたいのか、じっくり考えてみることをおすすめします。
5年後、あなたはどうなっていたいですか?今の会社で何をやっているか想像できますか?
それでも迷うようであれば、退職の目的が明確でない可能性が高いです。
このままでは、退職後に後悔することになるかもしれません。
まだ20代、30代だけど、疲れて仕事を辞めたい」「新卒だけど、辞めたい」「いい会社だけど、辞めたい」など、悩みながらも仕事を辞めたい人はたくさんいます。
「こんなはずじゃなかった」と、勢いで仕事を辞めたことを後悔しないためにも、今の会社を辞めるべきかどうか、もう一度考えてみることが大切です。
たとえ問題があったとしても、案外簡単に解決できる可能性があります。
まずは次のステップを試してみてください。
・仕事を辞めたい理由をすべて書き出してみる
・仕事を辞めたい理由を解決できるかどうか考えてみる
・転職後、自分がどうなりたいかを考えてみる
例えば、人間関係でストレスを感じているけれども、ネックになっている人が一人しかいない場合、その人と関わらないようにできれば解決する可能性が高いです。
まずは、配置転換や転勤を願い出ることから始めてみてはいかがでしょうか。
人間関係は良好でも、仕事が自分に合わず疲弊しているのであれば、別の部署で力を発揮できる可能性はないでしょうか?
そのあたりも上司に相談する余地があるかもしれません。
「仕事を辞めたいけど困っている」のであれば、一度現状を診断してみることをおすすめします。
どう考えても「問題が解決できない」「ストレスと疲れで、うつ病などの病気になりそう」という方は、退職を考えてみてはいかがでしょうか。
退職する場合は、目的をはっきりさせることが大切です。
辞めた後にどんな仕事をしたいのか、どんな職場で働きたいのかなど、希望条件を明確にしてから退職しましょう。
辞めるのにサポートが必要な場合は、退職代行サービスの利用も検討してみましょう。
転職は在職中に行うべきか、転職後に行うべきか、意見が分かれるところでしょう。
しかし、「仕事を辞めたいけど、言い出せない」という場合には、退職を決める前から転職活動を始めることをおすすめします。
転職活動を始めると、たくさんの求人票を見ることになります。
様々な企業の求人情報を見ているうちに、自分の経験やスキルに見合った求人がどれくらいあるのか、どれくらいの給与が期待できるのかなど、自分の「市場価値」が見えてくるはずです。
また、「50代女性で仕事を辞めたいけど次がない」「仕事が辞められなくて落ち込んでいる」など、どうしても仕事を辞められない状況にある方は、まず転職活動をすることをおすすめします。
「実は今いる職場はかなり恵まれている」と思うことができたり、実際に応募してみて「やっぱりダメだった」と現実を思い知らされたりすることもあるかもしれません。
「やっぱりもっといい職場がある」「今の状況はおかしい」と思えば、退職の決心もつくはずです。
20代、30代、40代、50代と年齢に関係なく、仕事を辞めたいけれども、なかなか言い出せないという人は多いのではないでしょうか。
退職の意志が固いのであれば、あとは決心するだけです。
他人を気にする必要はありませんから、自分の心に従いましょう。
ただし、「言えない」理由が迷いである可能性がある場合は、よく考えてみることです。
退職の目的が明確でない場合、退職しても不満が解消されない可能性が高いです。
本当に退職すべきなのか、よく考えてみる必要がありますか退職を決意したら、あとはもう辞めるだけです。